お年寄りの介護や子どもの保育、障がいのある人や生活に困っている人のサポートなど、福祉の分野は幅広く、仕事は多岐にわたります。
「福祉の”魅力”と”ひと”」資格紹介・インタビュー
社会福祉士
(ソーシャルワーカー)
高齢者や障がい者など、日常生活に困っている人の相談にのり、その人がより良い生活を送れるように、家族や行政、施設、病院、関係機関などと連携をとって、その人に適した支援やサービスに結びつくようサポートするお仕事です。
■社会福祉士になるには?
社会福祉士は国家資格です。福祉系の大学または養成機関で6ヶ月以上学び(条件あり)、国家試験に合格することで取得できます。実務経験が必要な場合もあります。
利用者さんとの触れ合いが大好きです。
【網走市】社会福祉法人 網走桂福祉会
障がい者支援施設
サンライズ・ヨピト
支援員 東田 李都さん
(23歳・社会福祉士、精神保健福祉士)
中学生の頃に体験した高齢者施設でのボランティアが福祉の道を選んだきっかけでした。日常生活で困っている人の役に立ちたいと思い、大学の社会福祉学部へ進学し、社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取得しました。
1年生の実習では、初めて障がいのある利用者さんと触れ合い、生活介助を通して利用者さんの温かさに触れ、仕事への喜びを感じました。2,3年生の実習では特別養護老人ホームで、たくさんの職種のスタッフと連携しながら利用者さんを支援することを学びました。そして、4年生の北見赤十字病院での実習を経験して、社会福祉士と精神保健福祉士の両方の資格が活かせる障がい者施設へ就職を決めました。就職してまだ一年ですが、自分の支援が利用者さんの生活や仕事の実現へとつながっていくと嬉しいですね。
大変なこともありますが、利用者さんの役に立っていることが実感できる、とてもやりがいのある仕事だとおもっています。
人間性や考え方がとても豊かになりました。
【美幌町】社会福祉法人 北海道療育園
美幌療育病院
支援員 林 礼奈さん(22歳)
高校卒業後はスポーツインストラクターをしていたのですが、同じ体を動かす仕事でももっと人と関わる仕事がしたいと思い転職しました。
入所者さんには一日を楽しく過して欲しいので、つねに笑顔を絶やさず接しています。入所者さんとの関わりでは大変なこともありますが、入所者さんの笑顔が見られた時や「ありがとう」の気持ちを表情や動作、アイコンタクトなどでしてくれたときはうれしいですね。
仕事を始めて丸三年が過ぎ、入所者さんやスタッフとの仕事では経験できないことを通して、自分自身の人間性や考え方がとても豊かになったような気がします。そして、保育士や介護福祉士などの資格を取得するなど、もっともっと勉強して、入所者さんの暮らしや人生を豊かなものにするお手伝いをしたいと思っています。
他の仕事では味わえない喜びとやりがいのある仕事なので、これから福祉の仕事を目指す方には、とにかく挑戦して欲しいと思います。
保育士
専門的知識や技術をもって、乳幼児や児童の保育、保護者への助言や相談を行う、子育ての専門家です。核家族や共働きの増加などにより、保育士ニーズが高まっています。
■保育士になるには?
保育士は国家資格です。保育士養成課程のある学校の場合は、卒業と同時に資格が認められますが、ほかにも保育士国家試験に合格して資格を取得する道もあります。
児童指導員
児童指導員は、施設などで生活する子どもたちの援助、育成、指導を行います。年齢や能力に応じて社会的な生活全般の支援(生活習慣を身につけること、学習やスポーツ活動など)も行います。
■児童指導員になるには?
児童指導員任用資格は、社会福祉士や教諭などの資格を有する人、3年以上の児童福祉事業に従事した者などの、10条件のいずれかに該当することが必要です。
子どもたちがほっとできるところを目指しています。
【北見市】NPO法人 とむての森
放課後等デイサービス事業所にんぐる
支援員 豊嶋 泰輔さん
(25歳・介護職員初任者研修)
大学をドロップアウトして帰郷。人と関わる仕事がしたいと思い福祉人材バンクに相談したところ、とむての森を紹介してもらい放課後等デイサービス事業所にんぐるに就職しました。
障がいのある子どもたちの遊びや音楽、絵に創造性の豊かさを感じ、ひとり一人の子どもたちの夢に少しでも近づけるようにサポートしたいと思いました。
ゲームや遊びを通して、子どもたちの成長を日々感じられるところにやりがいを感じます。漫画家になりたい子や時計職人になりたい子など、子どもたちの夢は無限です。どうしたら少しでも近づけるのか、いま自分ができるすべてをかけてサポートしていきたいと思います。
これからは、少しでも子どもたちの役に立てるように自分自身のスキルアップのため、保育士や介護福祉士、児童発達支援管理責任者(サービス管理責任者)を目指しています。
音楽をとおして心豊かに育って欲しい。
【遠軽町】社会福祉法人 北光福祉会
障がい児入所施設 ひまわり学園
児童指導員 柏葉 歩未さん
(31歳・教員免許)
もともとは音大を出て教員になりたいと思っていたのですが、教育実習で知的障がいのある子どもたちと触れ合う中で、音楽プログラムを通して今まで表情が乏しかった子どもたちが、歌ったり、飛んだり跳ねたり体を動かしたりと、とても喜んでいる様子を見て、児童指導員として自分が学んできたことを生かしたいと思い進路を変えました。
物事を伝えることが苦手な子どもたちが多いうえに、思春期を迎えると感情の起伏が強くなり、うまく伝えられないもどかしさを感じる子どもたちには配慮が必要となる事もありますが、私を信頼して相談してくれたり、頼ってきてくれたりした時はとても嬉しいですね。
施設は家庭で、私たちスタッフは親代わりだと思っています。とても責任がある仕事ですけど、心豊かに日々変化している子どもたちの成長を感じながら、ひとり一人の人生に携わらせていただいていることが、この仕事の喜びであり魅力ですね。
働いてみないとわからないことばかりなので、福祉の仕事に興味がある方には、とにかくチャレンジしてほしいですね。
介護福祉士(ケアワーカー)
高齢者や障がいのある人の心身の状況に応じた介護を行います。食事や入浴、排泄など日常生活をサポートするとともに、家族の方には介護のコツやポイントを伝えます。
■介護福祉士になるには?
介護福祉士は国家資格です。養成機関で学ぶか、3年以上の実務経験と実務者研修修了を経て国家試験に合格することで取得できます。
自分自身が成長させていただいています。
【網走市】社会福祉法人 網走福祉協会
地域密着型
介護老人福祉施設&
小規模多機能ホーム
大曲レインボーハイツ
管理者 四栗 佳織さん
(31歳・介護福祉士)
一緒に暮らしていた祖母が、家族に迷惑をかけることを気遣い“自宅より病院にいたほうがいい”と話したことに、幼心にも何もできなかった自分の無力さを感じました。そのような経験から地元でお世話になった方々に恩返しができる仕事をしたいと思い福祉の道へ進みました。
学生時代の実習では、仕事を覚えようという気持ちが先走り、利用者さんではなく職員の方を見て仕事をしていたような気がします。そして、就職してからも覚えることがいっぱいあり、仕事をこなすことで精一杯でした。そんなある時、何のために、誰のために仕事をしているのか分からなくなり、何かが違うと感じ始め、初心に立ち返り自分の仕事を見つめ直し、ようやく利用者さんに寄り添った介護ができるようになりました。
人生の大先輩である利用者さんから自分の知らないことを教わったり、言葉使いや動作をご指導いただいたり、自分自身の成長にもつながっているところがこの仕事の魅力ですね。はじめは、資格=即戦力と思っていましたが、介護の仕事はその方を思いやること、そして知識や技術はもちろん大切ですが、今は利用者さんのそばに寄り添い願いをかなえてあげたいという気持ちこそが介護の基本だと思っています。
福祉の仕事の地位向上を目指して。
【置戸町】社会福祉法人
置戸町社会福祉協議会
置戸町特別養護老人ホーム「緑清園」
佐々木 聖さん(20歳・介護福祉士)
〔H30.3月 オホーツク社会福祉専門学校卒業〕
福祉の道に進みたいという強い思いがあって専門学校に進んだわけではありませんでしたが、一方で周りの人から「きつくて大変な仕事だよ。」と言われることにいつも反感を感じていました。そんな思いを抱えながら行わせていただいた実習では、様々なことを学びました。特にコミュニケーションが苦手な私に「利用者さんは、話せなくても耳は聞こえるんだよ」と職員の方に教わり、積極的にお話をしながら生活介助に取り組みました。すると、今まで表情の乏しかった利用者さんが声かけに対して微笑んだり、うなずいたり、頭を下げてくれたりと気持ちが通じ合うようになりました。
実習での実体験と感動が福祉の仕事への思いを強くしてくれたばかりか、それ以上に、福祉の仕事の楽しさや、やりがいをたくさんの人に知ってもらいたいと思うようになりました。
これから福祉の道を目指す方には、実際に人との関わりが大切だということを伝えていきたいです。
介護職員・訪問介護員
(ホームヘルパー)
介護職員と訪問介護員は、高齢者や障がい者が能力に応じて自立して日常生活が送れるよう、食事や入浴、排泄、着替えなど、生活全般にわたって必要な支援を行います。また訪問介護員は、自宅に訪問して支援を行います。
■介護職員・訪問介護員になるには?
介護福祉士(国家資格)や実務者研修修了、介護職員初任者研修修了などの資格がありますが、介護職員は資格を問わない求人も多く、働きながらキャリアアップを目指す方が多いです。訪問介護員は初任者研修修了以上の資格が必要です。
普段からお年寄りに優しくなれました。
【紋別市】有限会社コミュニティ
看護小規模多機能ホーム ひなた
介護員 佐藤 仁美さん
(33歳・保育士、介護職員初任者研修、
実務者研修)
〔H30.3月 介護福祉士取得〕
勤めていた託児所が閉園になり、休職中の私に今の施設の管理者の方が声をかけてくれて、正職員としてしっかり働きたかったこともあり、施設見学したうえで勤まるかどうか不安はありましたけど挑戦しました。
最初はおむつ交換、着替え、入浴などの基本的な生活介助の仕方や専門用語など、分からないことばかりでしたが、利用者さんに心を開いてもらえるように、つねに笑顔でいることを心がけていました。実践を通して先輩方に教えてもらいながら、丸3年が経って、ようやく自分の仕事に自信が持てるようになりました。
人を相手にしている仕事なので、毎日同じことはなく大変な面はありますけど、本の読み聞かせや紙芝居など、利用者さんに楽しんでもらえた時は保育士の仕事が生かされてよかったと思いますし、自分の仕事に対して利用者さんが笑顔で「ありがとう」と言ってもらえたときが何よりうれしいですね。利用者さんからはたくさん教わることが多くとても勉強になっているので、こちらこそ「ありがとう」なんですけどね。
福祉の仕事は大変ですが、その分やりがいにもつながりますし、他人のためにやっていることは、自分のためにもなっていることを気づかされる毎日です。
この春には念願の介護福祉士の資格も取得できました。これからも利用者さんへよりよいサービスができるように、次は社会福祉士の資格を目指していきたいと思っています。
お問い合わせ先
北見市福祉人材バンク
住所:北見市寿町3丁目4番1号 北見市総合福祉会館 1階
電話:0157-22-8046 / FAX:0157-61-8183
時間:月曜日〜金曜日 9:00〜17:30 (祝日・年末年始(12月29日〜1月3日)を除く)
北海道福祉人材センター
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